こんとあき
[No.11] 2008/05/11 (Sun) 21:04 [ 本の部屋 ]
![]() | こんとあき (1989/06) 林 明子 商品詳細を見る |
あきが生まれる前におばあちゃんがつくってくれたこんは、あきにとってかけがえのないナイト。
いつも一緒。
どこに行くのも一緒。
何をするのも一緒。
最初はこんのほうが大きかったのに、いつの間にかあきが成長して、こんはあきを見上げるようになってしまいました。
そんな時、こんのうでがとれかかってしまいました。
こんのほつれた腕を修繕してもらうために、こんとあきは砂丘町のおばあちゃんを訪ねて二人旅をします。
少女と狐のぬいぐるみが主人公の物語。
イラストのほんのり溶け込むような色使いがすばらしい。
柔らかな線、きれいな色。
砂丘の夕暮れの景色は圧巻です。
胸がすくようなそんなきもちになります。
物語は、あきとこんの二人旅。
おばあちゃんのいる砂丘町まで…。
現実にはありえないけど、でもありそうな話だなあと思わせるところが、林明子さんの独特な世界かと思います。
小さい時に、だれしも一つや二つ手放せないものがあったはずです。
ぬいぐるみ、よれよれのベビー毛布、おしゃぶり、ママの髪の毛…。
眠る前の儀式にこれらは大抵使われていたはず。
もう遠い遠い昔の話になりました…。
ふと、そんな幼いときの安堵感をくれていたかけがえのないものを思い出すようなそんな物語です。



